＜はたして事故だったのか、事件だったのか＞

　それは、20年前のことだった。
　その年、新しく竣工した豪華客船「オーシャン・ドリーム号は、横浜港からハワイへ向けて処女航海に旅立った。
　ところが、その夜、突如緊急事態を告げる通信を最後に沈没してしまった。
　その原因が不明のまま20年の歳月が経過した。
　そして、米軍大佐の新証言をきっかけに、元新聞記者の福山勇一とその同僚だった黒岩記者が、「オーシャン・ドリーム号」沈没の真相に迫る。
　それは、はたして、事故だったのか、事件だったのか。
　その鍵をにぎる唯一の生存者『岸本耶須子』は、今どこにいるのだろう。

この作品はフィクションです。
実在する個人、団体等とは関係ありません。

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